横山三樹生

2020年11月24日2 分

徳島県・上勝町の魅力(4)

最終更新: 2020年11月25日

日本で初めて、ごみゼロを目指す自治体「上勝町」の魅力に惹かれ

多くの若者や若い世帯が移住を決意し、町にやってきました。

そして今回町の魅力や「ごみステーション」のガイドをしてくださった方も

神奈川県から来た20代の女性でした。

アパレル関係の仕事をしていた彼女は、いつしか上勝町の素晴らしさに

感銘を受けて移住を決意したそうです。

クエスチョンマークの建物が目を引きますよね。

廃材の建具などを有効利用した姿が、私にはとてもお洒落に見えます。

この施設全体が上勝町のシンボルとなっています。

丸の部分が宿泊施設になっていて、曲線を描くように各集積ポイントに

ゴミを集めたり、住民の負担にならないようにスムーズに捨てることを

イメージして、この形になったのだそうです。

ただの「ごみステーション」ではなく、地産地消と廃品の活用を軸に

住民たち自身の手で取り組むための場所。

『燃える燃えないかではなく、リサイクルできるかできないか』

『出たゴミをどう処理するかではなく、そもそもゴミを出さないようにできないか』

上勝町では、分別したごみを町民が自ら運ぶ「資源持ち込み方式」を採用し、

ほとんどの世帯でコンポスト(生ゴミをたい肥に変えてくれる道具)を導入し

自主的に活動するために地域通貨(エコポイント制度)を活用することで

ゼロウェスト運動に取り組んでいます。

13品目45分別で、リサイクル率81%を達成した成果は、少しづつ町民の理解を得ながら

悩みながら到達した通過点です。

ゴミを有効利用し、再活用し、資源は換金し、年間250〜300万円の町の財源として

上勝町のごみ処理費用に充てているそうです。小さな町の大きなチャレンジに

いま、多くの自治体が注目をしています。

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