人間とは、いわゆる「意味」を見出だしたがる生き物だともいえる
とかく因果関係で、ものごとを考え納得しようとしがちなのかもしれない。
しかし人間は直観的にものごとを把握したり、イメージを捉えることで
本質をつかもうとする霊性も持ち合わせている。
誤解なく他者とわかりあい、共感的に分かち合うことができるとしたら、
きっと人は理屈や道理では考えない、考える前にすでに決しているものだ。
日本の心理学で「河合隼雄先生」の著者や講義に触れない人はいないだろう。
河合先生は、それを「コンステレーション(布置 / 配置)」という表現で
説明してくれている。「気配をつかむ」ことの重要性を伝えてくれている。
一見、無関係な点と線に、私たちは何らかの「示唆」を感じとり、
後付けで意味づけしていく。納得する場合も、後悔することもある。
考えるよりも感じる大切さ、それは対人関係やビジネスの意思決定にも
ある意味重要な気づきを与えてくれる。
コロナの第4波で、多くの人が悩み、選択を迫られている中
私たちは因果関係だけで、納得したり腑に落ちることが難しくなっている。
そんな中なにを頼りに考え、決めるのに躊躇している。
こんな時代だからこそ、「気配」を感じることが
とても大切な気がしています。
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