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執筆者の写真横山三樹生

チャンスは、あと10年以内

先日、公益財団法人岡山県環境保全事業団様が主催する 

環境学習指導者・レベルアップ研修に参加してまいりました。

テーマは「地球温暖化の最新情報を理解する」という内容で

とても重要な話を沢山聞かせていただきました。


まず現実問題として、「このままでは大変だなぁ~」

を感じるステージはすでに終わったということです。

これからは、より差し迫った危機に対して、現実的な対処と

具体的な行動を急がなければならないということがわかります。


IPCC(気候変動に関する政府間パネル)では8つのリスクを開示

①海面上昇、沿岸での高潮リスク

②大都市部への洪水による被害リスク

③極端な気象現象による、道路や橋、発電所などインフラの破壊、停止リスク

④熱波による、特に都市部の高齢者や病人と言った脆弱な人の亡くなるリスク

⑤気温上昇や干ばつによる食糧安全保障が脅かされるリスク

⑥水資源不足と農業生産の減少による農村部の生計と所得損失リスク

⑦ 海の生態系に関するリスク

⑧ 陸の生態系に関するリスク


特に「海面上昇」「異常気象」による被害の増加が予測されます。

今後多くの地域では、それらを身近に感じることになります。

そして、なによりも「ティッピング現象」による臨海突破後の

地球は、もはやレジリエンス力を失い、元の環境には戻れない可能性が

非常に高いという点も再認識する勉強会でした。


またパリ協定で目指す「1.5度以内」に温度上昇を抑える目標に

取り組む時間的な「チャンス」はあと10年以内しかない……ということです。


温暖化対策に取り組みことが「生活の質を高める」と考える

日本人は、たったの17%しか存在しません。(世界平均は66%)

日本では、温暖化対策に取り組むことは「我慢する」「生活の質が低下する」

と考える人が大多数のようです。


昔、政府が取り組んだ「省エネルック」「省エネ運動」のイメージが

強く刷り込まれているのだと思いますが、なによりも関心がなく

実際の現状に関する適切な情報を知らない、知ろうとしない点が

この数字の意味なんだと思います。


あと10年後の未来、そして2050年の世界を持続可能な世界にするため

必要なアクションについて、皆さんと一緒に取り組んでいきたいですね。






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