白夜のように境界がない空があるからこそ、
差し込む陽の光の美しさを、とてもよく知っている。
アクセル・サンデモーセ氏の作品にでてくる架空のムラ
Jante(ヤンテ)の掟も、そんな北欧民族特有の価値観だ。
自分が特別だと、考えてはならない。
自分が他人よりも上だと、思ってはならない。
自分が他人よりも賢いと、思ってはならない。
自分が他人よりも優れているなどと、考えてはならない。
自分が他人よりも多くを知ってると、思ってはならない。
自分が他人よりも、より重要だと考えてはならない。
自分が全てにおいて、秀でていると思ってはならない。
他人をあざ笑ってはならない。
誰かが自分を気にかけてくれると思ってはならない。
自分が他人になんでも教えることができると思ってはならない。
なにかに駆り立てられるような生き方ではなく
スウェーデンなどでは「穏やかな充実感」を大切にする生き方が
尊重されています。多すぎず、少なすぎず、ちょうど良い塩梅で
生きていく価値観=「ラーゴム(LAGOM)」と呼ぶそうです。 自然と共存し、個人と個人を大切に考えるスウェーデン流の生き方は
持続可能な社会に向けた、ひとつの「解」なのかもしれません。
日本にも「足るを知る」という素晴らしい言葉があります。
コロナ禍で、ますます大切になる考え方だと思います。
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