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執筆者の写真横山三樹生

広島市環境局中工場(Ecorium )に行ってきました

先日、勉強会の仲間と広島県中区南吉島にある「ごみ処理施設」を

一度は見学した方がいいよ…と教えていただき、海に面した「美術館?」と見紛うかの

広島市環境局中工場…通称「エコリアム」に連れて行ってもらいました。


ゴミ処理場を隠すのではなく、「魅せる」ものにするというコンセプトは

Ecology + Atrium = Ecorium でエコリアムと命名された。

国際的に活躍する著名な建築家「谷口吉生氏」の設計とデザインと説明してもらった。


清掃工場は壮観だ。

巨大な焼却システムは、完成された機能美にまで昇華され、その施設の中央を貫く

見学スペースは圧巻のひと言に尽きる。幅5m高さ4.5mのガラス張りのアトリウムに

吸い込まれるとこの施設の素晴らしさを体感することができる。

ウッドデッキの両サイドには、稼働中の焼却装置がとても近くから見学できるのだが

騒音も嫌な臭気もまったくない。私たちに向かって見せるその光景は、まさに圧巻だ……


静寂に包まれたメタリックな躯体と

樹木が植栽されている空間が陽光に照らし出されている。

 

自動化運転によりシステム化された設備は、非常に効率的に稼働している。

高温完全焼却で排ガス中のばいじんやダイオキシンなどの有害物質は完全に制御されており

騒音や悪臭を一切外部に出さないうえに、焼却時の灰を建材として再利用できる仕組みや

焼却炉の余熱を活用した発電システムで、工場内の冷暖房や給湯システムに利用している

だけでなく、発電により余剰となった電力は、隣県岡山の中国電力に売っている。

まったく無駄のない仕組みなのだ。


そしてこの見学スペースは、常に一般開放されていることも魅力の一つでもある。

焼却施設のトンネルを抜けるとそこは開放的な緑地帯と、市民がくつろぐことができる

コミュニティ空間を兼ね備えた「海釣り公園」となっていました。

この公園には、沢山の家族連れが訪れていて、なにが素晴らしいかというと、

この公園のおかげで、いつもこの工場施設には沢山の子供たちが訪れているということ。


子供たちは、自然と私たちが作り出すゴミについて正しく学び・知ることができます。

写真には映っていませんが、写真の反対側に、とても沢山の家族連れが休暇を楽しんで

いました。

未来都市のような施設をしっかり堪能させていただきました。

ありがとうございました。




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