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三連休の新幹線、なぜこんなにカオスなのか?

執筆者の写真: 横山三樹生横山三樹生

日本は三連休でしたね。三連休と聞くと、「普段できないことを楽しめる特別な時間!」

とワクワクする人も多いでしょう。


しかし、その期待とは裏腹に、新幹線のホームはまるで観光地と化し、大混雑

ため息が出るほどの光景が広がっています。


家族連れ、キャリーケースを引く外国人観光客、慣れない場所で立ち止まる人々。

「ちょっとすみません」と言いながら進むのも一苦労。



なぜ日本人は「同じタイミングで移動する」のか?


この現象には、日本の社会構造や文化が深く関わっています。


① 祝日の全国統一

   日本では全国一律で祝日が決まっているため、みんなが同じタイミングで休む

   これが「連休=大移動」の原因の一つ。

   ドイツのように州ごとに祝日が違えば、もう少し分散されるのに、日本はそういう

   仕組みがない。だから、結果として「カレンダーに支配された大移動」が起こる。


② 有給休暇の取得の難しさ

   欧米では長期休暇は「自分の好きなときに取るもの」。でも、日本ではまだまだ

  「有給は職場の空気を読んで取るもの」 という意識が強い。

   企業側も「この時期にまとめて休ませたほうが管理しやすい」と考えるため、

  「全員が同じ時期に休む→混雑」 という流れが生まれる。


③ 「せっかくの連休、どこか行かなきゃ!」という心理

   「せっかくの連休、どこかに行かないともったいない!」

   こう思う人も多いはず。でも、みんながそう考えるからこそ、観光地も交通機関も

   大混雑。「家でのんびり過ごす=時間を無駄にする」という無意識の価値観がある

   のかもしれない。しかし、結果として「移動疲れで連休が終わる」 という、

   なんとも悲しい現象が発生する。


石破内閣のインバウンド政策で、さらに悪化

   ここに追い打ちをかけているのが、政府の「観光立国」戦略。

   「観光客を増やせば経済が回る!」「日本の魅力をもっと世界に発信!」

   理屈は分かる。が、その前に「キャパシティ」について考えたのか?


問題点は多い……

  • 外国人観光客の急増で、新幹線や観光地が過密状態

  • ルールを守らない一部の観光客がトラブルを引き起こす

  • 地域住民が疲弊しているのに、政府は「もっと増やそう」と言う


   例えば京都の祇園では、住民が「もう限界です」と悲鳴をあげている。

   でも、政府は「さらに観光客を増やそう」と躍起になっている。

   本来、観光は「ウェルカム」と「規律」のバランス」が大事。


 無秩序に人を呼び込むだけでは、住む人の生活が脅かされる。

  そして、今の新幹線はその縮図だ。

 僕の目の前に広がるのは、「のぞみ」へ殺到する観光客たち。


だから「ひかり」に乗ることにしました!


 のぞみは確かに速い。でも、今日は速さよりも快適さを優先したい気分だった。


  • ひかりは比較的混雑がマシ(のぞみに比べて外国人が少ない)

  • 時間は多少かかるが、ストレスが少ない

  • 移動時間を仕事や読書に使える。



 せっかくの移動時間、ぎゅうぎゅう詰めのストレスを感じるより、少しでも余裕を

 持ちたい。そんなわけで、ひかりに乗って滋賀へ向かうことにした。


これからの日本、祝日は「分散化」すべきでは?

 もうそろそろ、「一斉休暇&大移動」の仕組みを見直すべき時期に来ているのでは?


  •   祝日を地域ごとに分ける(ドイツ式)

  •   有給取得の自由度を上げる(欧米式)

  •    観光客の受け入れは「適量」という概念を持つ



  もちろん、簡単には変えられない。でも、このまま「毎回の連休がストレスまみれ」

   の状態が続けば、どこかで限界が来る。


  次の時代の日本は、もう少し「休み方」に柔軟性を持たせるべきではないか。

  そんなことを考えながら、新幹線で京都を経由して滋賀県へ向かう僕でした。



北島酒造・#みよさかえ 「直」
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 皆さん、どうぞ楽しい三連休を!

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